元官僚の岸博幸氏熱く語る
未来を考える部会 講演会
整備業界の未来を考える部会(小川二三夫部会長)の講演会が11月5日、下京区のホテルグランヴィア
京都で開催され、会員事業者ら167名が受講しました。
講師を務めた元経産省官僚の岸博幸さんは講演で、第1次小泉純一郎内閣の大臣補佐官などを
歴任した経済政策の専門家としての見地から日本経済のたどる道筋や中小企業の将来像を占いました。
【講演『日本経済の行方〜どうなる日本!どう攻める自動車業界〜】
●日本経済の経済成長率は3%で景気は良いと判断できるが、それをどれだけ維持できるかを示す滞在成長率は1%に満たない。これを上げるには規制緩和。地方分権、自由貿易などで民間企業と地方自治体が活性化する仕組み作っていくほかない。●2019年以降、米政権の減税施策効果のかげりを受けた米政権の減速、日銀の金融緩和政策の縮小、消費増税、東京オリンピックとマイナス要員が相次ぐ。●先進国でインパクトの大きい構造変化はグローバル化とデジタル化の2つだが、グローバル化は米中貿易摩擦が指し示すように今後は広がらない。デジタル化の1現象にあたる第4次産業革命も自動車産業にはドスティックな変化をもたらさない。●変化に対応するにはイノベーションが必要。イノベーションとはニュー・コンビネーションを生み出すことだと経済学者のヨーゼフ・シュンベーターは定義している。つまり、あらゆる企業がそれを生み出せる。他の地域や他の業界と組み合わせれば、世の中の変化に合ったサービスを作り出すことができるはず。
そして懇親会場に移動し親睦を図りました。
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