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近青協3年ぶり集合型で集う

大阪で合同例会開く

京都・大阪・兵庫・滋賀の自動車青年会議所からなる近畿地区自動車青年協議会の第47回合同例会が11月22日、ホテル日航大阪で開催され、4団体の会員らが一堂に会した。

合同例会は講演会、式典、懇親会の3部構成で、開催テーマは「商売とはなにか~経営の道しるべ~」。同例会が対面型で開かれるのは3年ぶり。

 

【講演会】

 講演会の講師を務めたのは、社員教育向けDVD教材を制作・販売するブロックスの西川敬一氏。西川氏はビジネス教材を制作する際の取材先で聞いた経営ノウハウなどを映像を交えながら紹介し、「良い会社には共通点がある」と断言。伊那食品工業(長野県)では、「急成長を評価する経済界の視点が諸悪の根源」との考えから、「利益追求しない、競わせない、社員の健康第一という企業風土が根付いている」とし、ES(従業員満足度)・CS(顧客満足度)・業績の三つが生み出す好環境の重要性を説いた。

 加えて、ヨリタ歯科クリニック(大阪府)やネッツトヨタ南国(高知県)のスタッフが主体的に行う取り組みなどを引き合いに、「社員が自立的に成長できる風土が備わった会社は、顧客と働く人を幸せにする。するとスタッフは辞めないのでファンが増える。だから業績が伸びる」と総括した。

 

【式典】

 冒頭、例会の幹事を務めた大阪自動車青年会議所の大森太郎会長は「コロナ禍以降、オンラインを活用し、合同例会を運営してきたが、臨場感の面から今回対面にこだわった。きっと多くのことが感じ取れると思う」とあいさつ。近畿運輸局の村井章展自動車技術安全部長も来賓あいさつで、「特定整備、電子車検証、OBD(車載式故障診断装置)検査と業界は目まぐるしいが、国民にとって自動車整備が大切なものであり続けるための施策。一層結束を深められることを祈念する」とエールを送った。

 壇上では、各自動車青年会議所が年間の活動を報告。この中で京都自動車青年会議所(AJA)の渡邊努会長は、ウクライナ情勢や空飛ぶクルマ、M&A(企業の合併・買収)などトレンド感のある題材を取り扱った講師例会をはじめ、家族参加型イベント、献血活動、廃タイヤ・廃バッテリー回収といったバラエティーに富んだ事業を紹介した。

 

【懇親会】

 大阪運輸支局の小山慎吾次長による乾杯の発声で懇親会は開宴。

ステージには、日本殺陣道協会の役者が登場し、秘伝の巻物をめぐる芝居と太刀まわりなど、出席者も巻き込むアトラクションで会場を盛り上げた。

また、京都自動車青年会議所次年度会長の東公亮氏が壇上で「次回、京都での合同例会を必ず成功に導きたい」と表明、大阪から京都にシンボル旗が手渡された。