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講演で日本酒の神髄学ぶ

京都自動車青年会議所(AJA、内山隆介会長)は8月21日、下京区の鶴清で納涼例会にあたる8月例会を開催、奈良春日山酒造の大尚人氏による講演会を聴講した。演題は「日本酒の楽しみ方」。例会は、AJAのOBメンバーで構成するグローリー会(安田三郎会長)との合同事業。

運営は虚心坦懐(きょしんたんかい)委員会(松岡良督委員長)が担当した。

 講演で大氏は、酵母などの微生物がブドウ糖、ショ糖といった糖を分解し、エタノールと二酸化炭素を生成するアルコール発酵の仕組みを解説。その上で、㈰単発酵に分類されるワイン製造㈪糖分を得るプロセスと発酵工程の二つの段階で構成される単行複発酵のビール製造㈫糖化と発酵を同時に行うという世界的にも極めてまれな並行複発酵の清酒製造ーに関し、製法ごとに特徴などを紹介した。

 これらを踏まえ、色味、香り、味、質感から銘柄を言い当てる利き酒のこつを伝授し、受講者に出羽桜、達磨政宗、越乃景虎、武勇の4種類の地酒を、香りと味の深みでカテゴリー分けさせるデモンストレーションも行った。

グローリー会の久松右治氏による乾杯の発声で開宴した懇親会では、日本酒にまつわるクイズ大会が催され、各テーブルの代表者がその知識を競い合った。

 席上で内山会長は「今年度のスローガン『求心力〜惹きつける力で結束を強固にする〜』に基づき、グローリー会の皆さま方とも交流を深めるべく、フランクなテーマで研修を企画させていただいた」とあいさつ。安田会長も「人間、素直さが何より大事だ。素直でない人は言い訳をし、改善の機会を失う。そして、自分が言い訳している事実に気付かず、成長が止まる。ぜひ自分への戒めも含め、素直さを成長につなげてほしい」とエールを送った。